夏休み工作の定番「竹の水鉄砲」はもはや製作困難!!

手作り水鉄砲の定番「竹の水鉄砲」

「手づくり水鉄砲」ときいて多くの人が最初に連想するのは「竹の水鉄砲」ではないでしょうか。

竹筒の中に水を入れて、布を巻いたより細い竹筒で押し出す方式のシンプルな水鉄砲です。

「おじいちゃんが子どもの頃は…」といった形でよく聞く「昔ながらの」といった趣の水鉄砲ですね。

ですが、いまだに広く認知されていて、夏になると日本各所で製作ワークショップが開かれているのをよく目にします。(講師はもちろん手先が器用な地元の“おじいちゃん”な方々)

また、なぜか地方のお土産屋さんなどで完成品が売られているのを見たこともあります。

このようなことから察するに21世紀の現在においても、竹の水鉄砲は自作水鉄砲カテゴリーの中ではシェアNo.1であると思われます。

「竹の水鉄砲」がもはや製作困難な理由

水鉄砲を自作しようと考えたときにまず思いつくのが、圧倒的な認知度の「竹の水鉄砲」だと思います。

ですが、竹の水鉄砲の自作は、実は結構難しい状況になっています。

というのは、そもそも材料となる竹を入手することが困難なのです!(特に都市部)

ここは意外と盲点なのではないでしょうか。 私が住んでいる東京西部多摩エリアでは、竹やぶ自体は見かけるものの、竹筒を販売しているところはみたことがありません。

ホームセンターでも扱っていないところがほとんどです。

竹の水鉄砲の作り方を紹介しているブログなどをみると、「まず30cmの竹筒と40㎝の竹の棒を用意します」ときますが、「おいっ」とつっこみたくなるところです。もはや手ごろな竹筒を準備することが最大の難関であるからです。

材料を探し始めてからこの難しさに初めて気がつくことになります。地方では、知人の土地に竹藪があって…という状況もあるのかもしれませんが、都市部においてそのようなことはほぼ無いと思います。

また、竹藪があったからといって、ちょうど良い長さの竹筒にするには生えている長い竹を切り倒して…といった作業が必要になり、なかなかに高いハードルといわざるを得ません。

かつて竹やぶは日本の農村には必ずあるものでした。 そこからとれた竹は垣根をつくったり、籠をつくったりとあらゆる実用品に加工して利用されていました。

かつて竹は最も身近なありふれた材料だったのです。 そういった背景があって子どものおもちゃの材料として利用されて来たのだと思います。ですが、 はや竹は身近な材料ではない!

むしろ入手困難な部類の材料といえるのではないでしょうか。

“竹”にかわる入手しやすい素材は?

このように竹はもはや入手困難素材となってしまった現代、竹に代わる入手しやすい素材が実は身近にあります。

そうですそれは「硬質塩化ビニール管」、通称「塩ビ管」です。

「塩ビ管」は「塩化ビニル」という素材で作られたパイプで、主に住宅用の給排水管に使われています。

かつて、水を流す“とい”などとして使われていた竹の機能は、まるまる「塩ビ管」に置き換わったといってよいでしょう。

そして、「塩ビ管」は全国のホームセンターでとても安価に販売されています。

これは全ての農村に竹藪があったようなものです。 今やどの街にもホームセンターがあり塩ビ管が販売されていおり、とても身近な材料であるといえます。

「塩ビ管」は円筒形のパイプですから、まさに竹を代替する形状、機能を兼ね備えています。

もちろん塩ビ管で水鉄砲を作ることも可能です。

というより、塩ビ管は工業製品でなので、規格・寸法が整っており、耐久性含めて自然素材の竹よりも水鉄砲づくりにふさわしい材料です。

そしてなによりも入手性に優れているといえるでしょう。

まとめ“自作”水鉄砲の定番は「塩ビ管水鉄砲」に!

まとめると、次のような点から自作水鉄砲の材料は、いまや「塩ビ管」が最適な選択になると思います。

比較表 塩ビ管
入手性 難しい 容易
規格・寸法 そろってない 一定(JIS規格)
品質 まちまち 一定(JIS規格)
耐久性 腐る・割れる 腐らない
加工性 のこぎりで切れる 専用カッターで簡単に切れる

 

塩ビ管水鉄砲ねっと」では、塩ビ管水鉄砲を広めるべく塩ビ管水鉄砲の製作に関する情報や製作をサポートする材料を提供しています。

 

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